不倫されて子連れ離婚、弁護士さんに頼って良かった話&前準備の重要性

シングルマザーとしての日々

調停離婚をすると決めた時、人生で初めて弁護士さんに会いに行きました。

もうすぐそれから一年がたつ。

関連記事子連れ離婚を決意してからの1年の変化を振り返る【離婚の年からお金の年へ】

今となっては弁護士さんにお願いして本当に良かったと思っています。

でも当時は弁護士さんがどんな人なのかもわからないし、人生で弁護士相談を検討する日が来るなんて思いもしないし、

「この程度で相談にくるなんてと思われたらどうしよう」と悩んだりして実際に行くまではかなり不安でした。

「弁護士さんに相談に行くかどうか」で悩んでいる人に今言いたいのは、勇気を出して少しでも早いうちに弁護士さんに会いに行ってほしいということ。

契約しなくても、堂々と相談だけでも行っていいのです。

もちろん会いに行く前に少し前準備をしてから!

その方が適切なアドバイスを受けられる。

「いかに効率よく自分の状況を説明するか」の前準備はかなり役立ちました。

スポンサーリンク

弁護士さんのとこへ行く前の事前準備

相手が有責配偶者の場合はくれぐれも「弁護士さんに会いに行く(もしくは会いに行った)」ことがばれない様気を付けてください。

経緯を説明できるよう紙にまとめていく

弁護士さんに相談に行くと、たいていどこでも「初回30分無料、その後は30分ごとに相談料がかかる」みたいな感じだと思う。

相談に時間がかかればかかるほどお金がかかってしまう。

緊張した状態でも上手く説明できるよう、簡単でも手書きでもいいから経緯をまとめた物を持って行くと良いです。

私の時は「離婚を決意するに至るまでの経緯(いつから不倫が始まって、いつ発覚して、その後どういう経過で今に至るか)」をパソコンで簡単にまとめたものを印刷し持参して弁護士さんに渡しました。


「そこまで聞くの?」と思うくらい二人の出会いや家族構成・出会い・それぞれの生年月日まで聞かれるので、余裕があればその辺も分かりやすく一覧にしておくと良いかもしれません。

自分はどうしたいのか、結論を出しておく

弁護士さんは結論を出してくれるわけではありません。

自分の希望を出来る限り叶えるための法律の知識を持ってサポートしてくれる存在です。

だから、「自分がどうしたいか」は明確にしていた方が適切なアドバイスを受けられます。

「離婚するかどうかわからない」と言う状態で相談へ行く際は、「今後離婚となった時に向けて今どう行動するのがベターかを聞く」など、何か目的を自分で決めていかないと相談料が無駄になってしまうと思う。

相談料高いしね(仕方ないとはいえ)。

私の場合は↓

  • 離婚がしたい
  • 娘の親権を希望
  • 養育費を希望

の3点が主な希望でした(ほかにもあったけれど最重視事項はこの3点)。

弁護士さんに相談に行く当日

証拠は全て持って行く

相手が有責配偶者(不倫、ギャンブル依存など)であれば、掴んでいる証拠は全て持って行きましょう。

「これ証拠になるか分からない」と思うものも全て。

不安なことは全て聞く・自分の不利な点も話す

私は有責配偶者の(不倫していた)元夫に↓

「調停になったら”妻は精神病で家事・育児をしないため親権は渡さない”と主張するから。話し合いによる離婚で解決しないとお前が痛い目に合うからな」

といったことを言われていて、元夫の主張は事実無根なのにその主張が調停で通ったらどうしようと不安で仕方なかった。

親権に離婚の有責者か否かは関係ないから、元夫の「嘘をついてでも自分に有利に進めてやる」という部分がとても怖かった。

弁護士相談の当日、家計簿が家事をしていた証拠になると聞いたことがあったので日々の献立表や子供の育児日記を持って行きました。

(そういう系の日々の主婦&母親業の記録がたくさんあった)

そこで弁護士さんに言われたのが、「こういう記録はきちんと家事・育児をしていた証拠になりますよ。よく残していてくれましたね」と。

「大丈夫、相手がそういうことを言うのは自分が調停で不利だと分かっているからです」と。

不安なことは些細なことでも専門家に聞いて、はっきり否定してもらえたら安心感が違います。

また、「それは不利ですね」となっても対策を一緒に考えてくれるのではないかな。

心強いことには変わりありません。


服装は普段着で全然大丈夫

スーツで行った方がいいのか?

と考えたけど、普段着でいいと思う。

でもスーツの方が落ち着いて安心して話が出来るのであればスーツでも問題ないのでは。

どちらでもよいのです。

調停時の服装も悩んだので弁護士さんに聞くと「普段着で大丈夫」と言われたから不安に思いつつ普段着で行きました。

調停員の方もまさかの私服で、スーツなのは弁護士さんだけでした。

(調停時の服装についてはもしかしたら地域性や内容による差があるかもしれません。一度弁護士さんに確認してからの方が安心だと思う。)



相談する弁護士さんを何処で探す?

行政の相談サービスでも利用できる弁護士相談

「親身になってくれない」などの口コミも見かけるけれど、私は個人事務所にいく勇気がなくて町の弁護士相談サービスを利用しました。

そこで話を聞いてくれた弁護士さんはとても親身で、質問にはスパッと答えてくれた。

次の相談ではその弁護士さんの事務所に行き、何度か相談を繰り返したうえで契約(調停も全て同席し手続きも代行してくれる)を結びました。

行政の相談サービス以外に、NPOが予約制でやっている相談サービスもあるはず。

弁護士さんが合わなければ他にも相談に行ってみようと考えていたけれど、初回でいい弁護士さんに会えたのは運が良かったと思う。

何か所か相談に行って一番よさそうな弁護士さんに頼もうと考えていました。

ただ、何か所か行くということは同じ説明を何度もする必要があるということ。

調停離婚をするほどの場合だから、思い出したくないことのオンパレード。

状況や過程の話をするだけでも辛く、疲れてしまうと思う。

ただ、信頼できそうな弁護士さんに会えたらこれ以上ないほどの味方でいてくれます。

味方ができると、今より先がが少しずつ見えてくる。

そして自分のケアは大切にしてください。

(お子さんがいる場合はお子さんのケアも。)

「離婚に強い弁護士」よりも

ネットで弁護士さんを検索している時に重視していたのは「離婚案件に強いか否か」

でも、今思う弁護士さんの重要条件って「話をちゃんと聞いてくれるか否か」だと感じました。

雑談の中で、担当してくれた弁護士さんに「普段も離婚の案件が多いんですか?」と質問してみた。

そしたら「金銭トラブルでもなんでもやるよ、だいたいどの弁護士さんもそうだと思う」とのことでした。

あまり「離婚に強いか」にこだわりすぎず、「この人は話を聞いてくれてこちらの希望を尊重してくれる」と感じる弁護士さんに出会えるのが一番ではないでしょうか。




弁護士相談だけを利用して調停に挑むことも出来る

極力お金のかからない方法として、弁護士さんと契約をせずにその都度相談の予約を入れてアドバイスをもらいつつ調停を進行していくということも出来る。

書類作成等は自分でやって、方針等のアドバイスだけをもらっていくという感じ。

お金が一番かからず、自分一人で挑むよりも心強いやり方です。

ただ、初めての調停なら右も左も分からなくて不安なのではないでしょうか。

私は不安しかなかった。

加えて元夫の性格的に「弁護士さんが付く」というだけでかなり大人しくなるであろうことが分かっていた。

別居後に元夫と連絡を取る必要もなくなる。

だから、弁護士さんと契約する方を選びました。

「弁護士さんと契約していて良かった!」と心底思ったのは調停そのものより、荷物の引き取り時。

調停後に態度が一変した(もう弁護士さんは付いていないと勘違いした)元夫の対応を一任できて、心理的にとても助けられました↓

関連記事離婚成立後の荷物の引き取りは要注意【調停後の元夫とのやりとりは大変でした】

費用については無収入の専業主婦なら間違いなく法テラスが使えると思いますので、弁護士さんと契約したいけどお金がない場合は弁護士相談の折に聞いてみると良いですよ。

一人で悩むより、誰かの力も借りてほしい

当時の自分に言いたいです。

「一人で悩み続けていても状況は好転しないよ」と。

調停離婚を弁護士さんと乗り越えた今思うのは、客観的に助言をくれる法律家は案外身近な存在だということ。

ぜひ一度勇気を出して相談へ行ってみてほしい。


コメント