鹿に会いに奈良へ弾丸旅行。インバウンドについて思うこと

鹿 旅行

春のうららかなお出かけ日和、子供と一緒に思い立って奈良へ鹿に会いに行ってきました。
奈良へ行くのは8年ぶりです。

めちゃんこ楽しかったんだけど、色々と思うところがあり。

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行くたびに変化する鹿たちの態度

今回を含め、人生で3回奈良へ行ったことがある。

一回目は小学校の修学旅行(20年以上昔)
二回目は8年前
三回目は今回

時間帯は全部同じ、午前~昼過ぎくらいです。

行くたびに「鹿の性格変わったな」と感じていまる。

約二十数年前の秋の鹿はとても攻撃的

せんべいを持っていようものなら、お辞儀と言えないような頭が揺れる程度のお辞儀らしきものをした後に突進してきて無理やりせんべいを奪っていく!

恐怖しか感じなかったな。
当時の写真もビビり倒している私が映っている。

もしかしたら子供だったから、鹿になめられていたのかもしれない。
それでも鹿よりも大きかったけど。
服をかじられて引っ張られている友人もいた。

秋だったから?

8年前の夏の鹿は、やる気なかった

鹿せんべいに誰も見向きもしない
みんな寝っ転がって、その口元に他の観光客が置いたと思しき鹿せんべいが砕かれてたくさん置いてあった。

前回の攻撃的な様子は微塵もなし。
まだ小さかった子供も一緒だったから、かなり警戒して行ったけれど杞憂でした。

一頭だけ食べてくれる子がいて嬉しかった。

そして今回春が、人間にとって一番ちょうどよかった

お辞儀もしっかりしてくれる。
突進してくることもない。
目が合うと、「もしかして、鹿せんべい持ってる……?」みたいな感じでゆっくり近づいてくる。

「ないよ~」と手のひらを見せれば、突進してくることもなく静かに去っていく。

そっと期待して近づいてくるような行動がめっちゃ可愛かった。

一度も追いかけられず、一度も突進されず、大群の中を通る時も手のひらを見せればそれ以上寄られることもなく。

年数の経過による鹿の変化の原因ってなんだろう

「最も効率的に鹿せんべいをもらえる態度」というのを鹿が集団で学習しているのかな、と思います。

アグレッシブな時は、お辞儀なんておざなりでも、奪ってしまうのが効率が良かった。

見向きもしなかったときは、鹿せんべいが飽和状態だった。

コロナ禍では鹿せんべいに依存していた一部の鹿たちが飢えているとニュースにもなってた。
現在ではインバウンドで日本とは感覚の異なる大量の外国人が来てる。

そういうのもあって、「きちんとお辞儀をする観光客受けする態度」を身に着けた方が鹿せんべいを与えてもらえると学習してきたのかなと思う。

突進してくるような鹿、怖くてせんべい持ってないふりするしね。
そしてそういう情報(鹿せんべいを見せびらかさない方が良い)を事前に調べて、ちゃんと鹿せんべいを隠しながら歩く観光客も増えたんじゃないかな。

春日大社では、灯篭の横からひょこっと出てくる鹿が多くてびっくりしました。
人間が喜ぶ絵になるシチュエーションを理解してる!と感心。

突進することなく、頭をペコペコしながらほんとに少しずつ、ジワジワ距離を詰めてくる。
人間がスマホで写真撮り終わったらくれるというのを学習したのかな?

人間が喜ぶ自身の行動を磨いている気がしてならない。

という憶測。

野生の生き物だから、季節的な物や人間には測れない要因もあるのでしょうけどね。

何度も目にしたインバウンドの観光客のマナー違反

いい動画や写真を撮りないのかなと思いますが、「それはないだろ」と感じることが多々あった。

鹿せんべいを見せびらかして、長いこと鹿さんをペコペコさせといて、動画or写真を撮り終わったら鹿せんべいをあげることなく去ろうとする。

そら鹿は怒りますよ。
鹿は辛抱強く待っていたと思います。

その観光客(欧米系の女性二人組)は後ろを向いて去ろうとしたところを後ろから何度も鹿に体当たりされてた。
それでもかたくなに鹿せんべいをあげないのは何ででしょう。

東大寺ミュージアム前での出来事だったので警備員さんも立ってたけど、警備員さんが制止するとかも特になし。
よくあることなんだろうな……。

鹿も手加減してるっぽかったし。

昔はバスの床にべたっと団体で座り込む海外のツーリストに「日本のマナーなんて分からないことあるよね、しょうがないよな」と思って声をかけたりしていた私も、最近では声掛けやらなくなりました。

キリがないから。
あと、今まではなかったけど今後何かに巻き込まれたらこまるから。

子供曰く、「鹿にポテチあげてる海外の人見たよ」とのこと。怒
人間のお菓子=餌と認識すると、鹿の体調不良を招くだけでなく、お菓子食べてるベビーカーの子供なんかが襲われる原因にもなってしまうのでは?

鹿の鼻先にぶつかる勢いでスマホ近づけてる人とか。
まるで友人のように鹿と肩を組む人とか(ダニ怖くないのかな)。

人間の態度によって鹿も学習により態度を変えると思うと、今後どうなっていくのかなと怖さも感じました。

日本人より外国人の方が圧倒的に多い奈良公園。
きっと日本人でもマナーやルールを守らない観光客はいるでしょう。でも、外国人が多すぎて、そっちの方が目立ってた。

鹿せんべい売り場でも、「その態度なくない?」という横柄な態度でせんべい買ってる外国人多数(たまたまかもしれないですが)。

鹿を見に行ったのか、インバウンドを見に行ったのか

高速餅つきで有名な店の前は、外国人の人だかりで道路まではみ出しそうなほど。
体格のいい大人が、店のガラスの真ん前に陣取って、ずっとカメラ構えてる。

店員さんが日本語でずっと同じことをアナウンスしていてかわいそうになった。

京都よりはマシなインバウンド量だったけど、もうしばらく行かなくていいやと思った奈良旅行でした。
でも、鹿は可愛かったですよ!

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