子供が生まれてから、自分の趣味をする時間は皆無な時期が長くあった。
「結婚してから」という方が正しいかもしれないけれど、とにかく「趣味・好きなこと」をする時間なんてなかった。
あったとしてもほんのスキマ時間しかなくて、気分が乗ってきたところで中断の繰り返し。
世間一般で言われるように、「今は無理でもそのうち自分の時間が出来るだろう」と諦めていた。
でも、あの頃無性に何かがやりたかった気持ちは時間が出来た今となっては消えてしまいました。
もし好きなことや続けたいことがあるのなら、ほんの少しでも続けていくべきです。
我慢しすぎると趣味をやる習慣も気力も興味も怖いくらいなくなってしまいます。
多趣味だった自分はどこへ?
娘が5歳になった今、正直自由時間はだいぶ増えてきました。
夫もいない二人暮らしなので、以前のように夫の世話にかかる時間や意味のわからない要求に応えなければならない時間もない。
フルタイムにも慣れて要領よく家の用事もこなせるようになってきた。
昔のように趣味をする時間が戻ってきた。
よし!昔のように好きなことを毎日する時間を持ってやる!!!
でも出来ないんですよね。情熱がなんだか湧いてこなくて。
もちろん子育てで時間がなかったことで子供に嫌な気持ちなんて抱いていません。
超絶かわいい子供との日々は幸せでたまらないですし、かけがえのない経験をさせてもらっていて感謝している。
ただ、自分のことももう少し大事にしてあげたら良かったと後悔しています。
学習性無力感の怖さ。「趣味の時間を持てない今」に適応してしまうことの意味
よく言いますよね。
「子育てが落ち着いたら時間が出来る」
「だから趣味を諦める必要はない」
「ちゃんとまた出来る日が来るから、好きなことを諦めないで」
でもね、趣味って忘れる。
現実的に出来ない「今やりたい」という気持ちを抑え続けていると、自分を守るためにその「やりたい」という気持ちがわかなくなるように人間の心は出来ている。
期待するほうが辛いんだから、期待しなくなる。
あんなにいくらでも情熱が湧いていたことなのに、何も湧き上がらなくなってくる。
だってそんなもの湧き上がってきても辛いだけですから。
そうやって消えた習慣や情熱は、いくらかつて好きなことだったとしてもなかなか元に戻すのは難しい。
だって人間の脳は習慣が大好きなんですから。
何もできない状態に適応してそれが習慣化していたら、時間が出来てきたからと言ってかつての趣味週間がスムーズに戻ってくるわけがありません。
やる習慣が消えたものをまた復活させるってかなり労力がいるものです。
当たり前に好きでやっていたことが出来ない日々が続くと、それを好きだった気持ちは思い出せなくなってくる。
かなり多趣味だったはずの私ですが、最近ひとり時間はぼーっと過ごしてばかり。
私は受動的にアマゾンプライムを見る時間が延々とのびていくだけの現状に危機感を感じ、まずはブログから復活させようとしています。
だから今趣味を諦めようとしている人に言いたい。
少しでも好きなことにふれる時間を持ってほしい。
72時間たつと人間は「やりたかったこと」でもどうでも良くなる
人間は「やりたい!」と思った気持ちは72時間しか持続しません。
その72時間の間になにか少しでもアクションを起こさないといけません。
アクションを起こして次に繋げていかねばなりません。
子育て中はやりたいことが出来ないがゆえに「これがやりたいんだよね〜!」とおしゃべりで発散して終了しがち。
でも言語化してしまうとそれでやりたい気持ちにカタルシスが得られてしまってそこで終了しちゃったりする。
具体的な行動を一つでも起こさないと気持ちは消えていってしまう。
私自身もブログを定期的に書く習慣が消えてしまって
「今猛烈に趣味がしたい!」
と思っても、その気持はいつまでも長続きしません。
何度も期待しては出来ないを繰り返すと、その気持は少しずつ湧いてこなくなる。
防衛本能的なものなのでしょうかね。
ブログに関しても「転職して落ち着いたらまた再開しよう」と思って長らく放置していた期間がありました。
なんか、時間はあっても情熱が湧いてこないというか、パソコンを開く習慣がなくなって書く気が湧いてこない。
読書も大好きだったのに、本を開く習慣がなくなってしまった。
あんなに好きで勉強していた外国語もめっきりやらなくなり、文法すら怪しい。
楽器演奏なんて今では全然しなくなった。
体を動かすのも大好きだったのに。
結婚以前の私はなんであんなにやりたいことがたくさんあったんだろう?
最近娘が一人で眠れるようになり、寝かしつけ時間がなくなりました。
娘の成長とともにフリータイムとしてどんどん加算されていく自由時間、何一つ生産的なこともせず、ボーッと過ごしてしまう今を変えたい。
やりたいことは限りなく細分化する
一番最小単位まで細分化して、それを一つずつやる。
ブログで言えば、パソコンを開いたらOK。
読書なら、読みたい本を見つけるだけでもOK。表紙を開けばOK。
重い腰をほんの少し上げさえすればOK。
そうやって今趣味のリハビリをしている。
外国語の勉強で言えば、外国語の音楽をアレクサで一曲聞けばOK。
どれだけ小さくてもいいから、一日一歩進めたらいいんです。
趣味ってなくても生きていけるけど、あるとないとじゃ心のワクワクさが天と地ほど違うじゃないですか。
自分が笑顔になれることが子育てだけというのは、子供に依存しているのと同じです。
心の動く瞬間が多いほうが夜もぐっすり眠れると証明されているし、それは健康にもつながること。
何より私は趣味を楽しむ自分のほうが好き。
趣味のない親より好きなことを持っている親でいたい。
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