両親が菜園を持っています。
大規模な畑ではなく、農家さんではない個人が楽しむ範囲の小規模な物。
季節によっていろいろな野菜を育てていて、3歳の娘アプちゃんも野菜のお世話を手伝っていました。
私が軒先で育てているプチトマトと比べ、野菜を育ててる感が段違いでアプちゃんも楽しそう。
夏野菜が初収穫間近、明日にはトマトが収穫できそう……
そう思って迎えた翌日。
実っていたはずの赤いトマトは消えていた。
前日19時ごろにはあって、朝7時にはもうありませんでした。
野菜泥棒の正体
正直、監視カメラがあるわけでもなく盗もうと思えば簡単に盗める場所。
「勝手にとらないで」的な看板も立っていなければ、夜になればそこまで人目もないと思う。
本当に野菜を取っていく人がいるんだ……と衝撃を受けました。
農家さんに野菜泥棒が入ったニュースは聞くけど、家庭菜園まで取られるとは。
これから暑くなるにつれ次々実っていくはずで、一度盗まれたのだからまた盗まれるのではと思っちゃう。
ちなみに大玉トマトです。
でも、出来ることなら悪意のある人に盗まれたと思いたくない。
その他の可能性を考えて見た。
犯人①カラス
カラスはよく見かける。
「カラスは3歳ほどの知能があるため、あの人間は仲間だと認識してもらえればゴミ等を荒らされなくなる」
と聞いて以来、ホントか分からないけどカラスに会うたび挨拶をしてみています。
(効果のほどは微妙。)
カラスはトマトも食べるらしい。
けどカラスに食べられた被害の写真を見てみると、つつかれたまま放置されてたり食べ残しが落とされていたり。
まさに「食い散らかされる」といった感じ。
カラスが犯人なら、美味しいところだけつついて後は放置パターンかなと個人的には思う。
綺麗にヘタからしたの部分だけ持ち去られて跡形もなしなので、カラスではないのかな……。
器用なカラスが持ち去ったのかもしれないけれど。
犯人②善意の人間
「まぁ、もったいない!これもう熟しているのにこの畑の持ち主は食べないの?ならカラスに狙われたりして食材が無駄にならないうちにもって帰ろう」
みたいな人。
学生時代にバイト先で世間話をした年配の方に↓
「個人の家庭に植えられていた紫陽花が道に飛び出しそうで気になった。ハサミを持参して出直し、紫陽花の一部を切って自分の庭に挿し木した」
「道も少しすっきり、自分も紫陽花を手に入れてwin-win」
というクレイジーな価値観の昔話を聞かされたことがある。
その年配の方の若いころの話だったから、昔はそういう価値観が普通だったのかな?
それ以来そういうファンタジーな考えの方に関わったことはないけれど、ごくまれにその方なりの善意でやられてしまう事もあるのかもしれない。
稀なケースでしょうが……。
犯人③酔っ払い
酔っ払いって意味不明な行動にでるよね。
「喉が渇いたなぁ」と思っていたら通りすがりにトマトがなってて、何も考えずにとってかじりながら帰宅。
そういうパターンもあるのかな……。
いや、ないか。
しかし酔っ払いパターンが一番心が軽くなるので、これだったと思うことにして心を落ち着かせます。
飲酒後に栄養取れてよかったねと思うことにするのが平和。
普通に野菜泥棒だったとしたら
普段からそこに野菜があるのを知っていて、熟れたら取ろうと思っていた人。
一番疑いたくはないけれど、一番可能性があるのはやはり「普通にとって行かれた」なんだろうな。
ちなみに、すぐそばにあった虫食いナス等の見た目が悪い野菜(味は美味しい)は一切手を付けられていなかった。
そもそも知らない素人が育てた野菜なんて怖くないのかな?
もしかしたら農薬バンバン使ってるかもしれなくて、どんな肥料を使ってるかも得体が知れない、そんな野菜を持って行くというリスキーな行為。
このご時世、その辺の野菜にウイルスが付いていたら……とか怖くない?
野菜を育てるのってただ水をやっておけばいいわけじゃない。
収穫をわくわくして待っていた時間をどうしてくれる。
まぁ、私がメインで育てたものでもなくたまに手伝う程度の両親の菜園で、たった一個取られただけなんだけど。
それでこんなにモヤモヤした嫌な気分になるんだから、自分が育てた野菜を何度もやられている人の気持ちは計り知れない。
手間暇かけてた時間を盗み、そのトマトを食べるはずだった誰かの時間・期待を盗んでいるんだから、野菜泥棒なんて絶対やっちゃいけないよ。
アプちゃんは「カラスさんか妖精さんが食べたんだね、美味しそうで我慢できなかったんだね~」と自分でショックを和らげていました。
きっと野菜泥棒だって昔はこんな感じの心の余裕をもった子供だった(かもしれない)。
なんで盗むんだよ……。
出来たてを収穫したいんならホームセンターで苗を買って自分で育てたらいいんだよ。
(戦時中で飢え死にしそうでそれしか手段がないという状況ではないのだから)
盗まれない対策をして引き続き家庭菜園をする
カラスが犯人だった場合、透明なテグスを引いておいてカラスを驚かすのが効果的だそう。
人間が犯人だった場合は、盗むのにひと手間かかるような環境にしておくのがいいらしい。
障害物を置いたり、ネットを被せたり。
こっちも世話が手間になるけど。
トマトを一個盗まれて得た教訓というか良かった気づきは、姑息な野菜泥棒と戦いながら美味しい野菜を作ってくれている農家さんへの感謝が増したこと。
私の弱小すぎる家庭菜園は狙われませんが、両親のちょっと立派なノーガード家庭菜園はいっぱい実ってきたら狙われそうな雰囲気。
誰にやられたにしろ、もう盗まれませんように……。
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