グーグル公式からバッテリーに関する警告が出ていたPixel6a。
……を落として電源が入らなくなって何も反応しなくなってしまったので、人生で初めてバッテリーを自力交換をしてみました。
機器に詳しいわけでもない、分解は初めての素人です。
動機は「お金をかけずに旧スマホ(Pixel6a)に入っているデータをどうしても取り出したかったから」。
最小限のお金で無事に電源も入るようになり、大満足!
バッテリー交換前の事前準備
失敗しても惜しくはないとはいえ、可能な限り失敗を避けるために事前に以下を行いました。
ChatGPTによるカウンセリング
まず、本当にバッテリー交換を自力で出来そうか整理してみた。
ChatGPT、めちゃ便利。
考えられうる原因を列挙してもらえるのでお勧めです(可能性が高そうな順に)。
症状を打ち込んだところ、一番高そうな可能性は「落とした衝撃でバッテリーと基盤の接続が外れた」「バッテリーが破損した」。
自宅近辺の比較的評判が良さげな修理店の修理代は診断料3,000円からの修理代数万円!!!
自力で交換については、「バッテリーが原因だとして、運が良ければ直るけどリスクもあるが、分解難易度はかなり高め」。
しかも故障の原因が基板だとしたら、頑張ってバッテリーを交換したところで無意味です。
……が、人生の経験値を挙げるべく挑戦してみようと思います。
万が一失敗して壊しても惜しくはない。
Pixelの分解の難易度が高いのは、画面が開けにくいから
- 画面を剝がさないと内部にアクセスできない上に、画面を割るリスクがある
- 接着剤が超強力
- 防水性能がなくなる
画面に関しては、PixelはiPhoneより開けにくく、難易度が高いそうです。
実際バッテリー交換に費やした時間の大半は「画面を割らずにこじ開ける」という作業でした。
youtubeにいくつかPixel6aのバッテリー交換動画や分解動画が上がっているので、コツや流れをつかむために視聴すると良いと思う。
バッテリー交換動画よりも、完全に分解しちゃう動画の方が参考になった。
また、iFixitのPixel6aのバッテリー交換についての説明がめちゃ分かりやすくて、熟読してから敢行。
iFixitは画面交換以外にも色んな部品の交換方法が載っていて面白いです。
用意した物
Pixelのバッテリーと工具が入っているセット↓
本当は公式バッテリーが買えたらよかったんだけど、なかったからこれで。
ピンセットとか付属してるけど使い捨て感否めない作りです。

セットになっていた吸盤(吸盤に指引っ掛けるリングがついてるだけ)が使い物にならず、画面を開ける吸盤のオープナーも追加購入しました↓
↓こういうスマホを開けやすくするために温めるプレートがあると良いようですが、お金をかけたくない私は普通のドライヤーで代用しました。
留意すべき点
自力スマホバッテリー交換は完全自己責任です。
万が一バッテリーを破損させてそこに水分が垂れれば発熱・発火の危険もある。
リスクを完全に避けたいなら、専門店の人にやってもらった方がいい。
バッテリーが破損しようが、スクリーンがダメになろうが、文句は自分にしか言えません。
ドキドキ。
基板に静電気はNGだよねと、少しでも静電気を防ぐために木の机の上に段ボールを敷いて作業しました。

万が一バッテリーが発火した場合に備え、近くに琺瑯の鍋もスタンバイ。
何かあったら放り込むor上からかぶせようと思ってたけど、何事もなく交換出来て良かったです。
ドキドキのバッテリー交換

昔のスマホって後ろの蓋をカパッと開けたら簡単にバッテリーを外せる仕様でしたよね。
今の防水スマホはガッチリ固められた画面を頑張って外さないといけない。
バッテリー交換セットに付属してた吸盤で1時間頑張ったけど、ビクともしません。
近所のホームセンターには画面オープナーがなかったのでアマゾンで買いました。

付属の吸盤で頑張った時はドライヤーであぶってみましたが、追加で買ったオープナーの時はいちいち温めるのがもうめんどくさいし、冷えたままでやりました。
温めすぎるのも中身が壊れそうで不安だったし。
吸盤をくっつけて思い切り握るをすると「気持ち隙間が出来たかな?」くらいの微妙な隙間が空きます。
それを1時間くらい地道に繰り返すことで隙間が広がってきたので、ピックを差し込んでグリグリと一周させてオープン。

差し込みすぎると内部を破損するので慎重に。
接着剤が剥がれるパキッという音が面白いです。
画面を固定している接着剤が温めることで柔らかくなり外しやすくなるそうなので、適切に温めることが出来ればもっと早く開くのかもしれない。
画面が開いてしまえばあとは手順に沿って部品を外していくだけです。



画面(スクリーン)はデリケートなため裏側に小さな傷がついただけで破損するらしく、あまり触れたくなかったため完全に取り外さず作業しました。
シルバーのテープとネジを外すとミッドフレームが外せます。

本当はここで放熱グロスをふき取って新たに付け直した方が良いらしいですが、今回はそのまま再利用しました。
放熱グロスはスマホ使用時の熱をプロセッサから別の部分に逃がす役割があり、塗られていない場合は使えるけど過熱が早くなったり動作が遅くなるそうです。
ふき取る時に万が一触っちゃいけない部分触ったら嫌だし、データ取り出したのちはサブとして眠らせとくだけの予定なので、拭きとらずそのまま。
ここまで来たらバッテリーを基板から外す。
バッテリーも外して、新しい物をセット。
バッテリーを動かないように固定するテープの使い方がイマイチよく分からなかったので、コマンドタブと同じような感じで止めてみた。
固定出来て他の部品に支障なければ良さげ。
あとは今までと逆に閉じていって完了!
無事起動できたので終了です。
自力分解して分かった、スマホの電源が急に落ちた原因(たぶん)
バッテリーを基板から外すときに恐らくの原因が分かりました。
バッテリーと基盤をつなぐ部品がほとんど千切れてた(外した後にちょっと触たら完全に千切れるレベル)。

だから基板に給電がされなかったんでしょうね。
ちなみにバッテリーが膨張している気配はありませんでした。
今まで何度も落としていたし、最後の一押しも落下だったので、落下のたびに千切れていったのでしょうか。
熱で焼き切れていったのでしょうか。
なんで千切れてたのかは不明だけど、たぶんここが千切れていたのが原因だったのでしょう。
案外出来るもんだな~
ど素人でもいけました。
スクリーンも異常なし。
データも無事、やってよかった!



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