子供の持ち物の管理人は子供【経験から学ぶしかない】

小学生 子育て
記事内に広告が含まれています。

我が家の物はほとんどが子供の物です。

家の中にある物の総量の半分以上が子供の持ち物。

クラフトが好きだから、廃材や毛糸・ビーズといった素材も大量に……。

おままごとキッチンもあるし、もたくさん、おもちゃもたくさん。

も私以上に持っている。

おもちゃなんて一年に一回使うか使わないかみたいなのばかりが押し入れの大部分にしまわれている。

そんなに買ってないはずなんだけど、気づいたら貰ったりなんだりで増えていきました。

学校も忙しいし、おもちゃを使う時間もめっきり減った。

ほぼ読まない絵本もいっぱい。

それでも「絶対に処分したくない」と言う。

全部思い出のある大事な物だから、子供にとっては今それらを処分するタイミングではないんでしょうね。



スポンサーリンク

物の管理権は親だった自分の子供時代と、悲しい気持ち

私が子供の頃は「子供の権利」的な考え方をする家庭って少なかったように思う。

親が不要と判断したものはいつの間にかなくなっていたし、「久々に遊びたいな」と探すと処分されていることが発覚したけど「そういうもの」だと思って諦めていた。

「うちの子は物持ちがいい、少ない量で満足している」と言われていたけど、親がそう望んでいるのを感じていたからそうしていただけな部分あったなと思う。

「大事なものを入れて取っておくぞ!」と思っていたお気に入りの鞄を勝手に処分された時は衝撃で、ものすごく悲しくて、恨みがましいことこの上ないけれど未だに覚えている。

子どもの物は勝手に捨てるのに、親の物が家に溢れているのは何でなんだろうとずっと思っていた。

もしかしたら事実は違って、私がそういう印象を抱いていただけかもしれない。
親的には子供の物が減ってくれたらありがたい、というのは今は理解できる。

でもやはり子供にも意見や気持ちがあって、タイミングがあるんだと感じます。

それを親が無意識の押し付けで奪わないよう意識したい。

ただでさえ子供は親の気持ちを汲む天才だから。

「それ捨てたいんだけどなぁ」というメッセージを発しないように気を付けたい。

気を付けないと発しちゃうので。

大人になって、「物は大事に手元に置いておかないと(誰かに見つかったら捨てられるから、二度と手に入らないから、物を新たに買うのは罪だから)」みたいな価値観から抜け出せない時期があって、くだらないものでもなんでも収集してました。

捨てる・残す基準と自分の気持ちの折り合いのつけ方、そもそもの自分の気持ちも全く分からない大人になり苦労した。

子供時代に自分の意志で取捨選択を任せてもらえなかった弊害は、大人になってから出てくる気がする。

「自分の持ち物」に振り回される経験から得るもの

言葉でいくら抽象的に言っても、小学校4年生くらいまでの子供はなかなか難しい場合が多い。

脳が成長して大人と同じように抽象的思考が出来るようになるのは小学校高学年頃だからです。

だから、「ひとつ」「ふたつ」と「○つ」のつくような年齢までは、経験させて考えさせる方が長い目で見れば本人が納得した上で習得できる。

レゴを散らかして踏んだら痛い、とかも言葉で言うより実際にうっかり踏んだ方が身をもって理解するでしょう。

娘は整頓が好きですが、ぎゅうぎゅうに詰め込むから取り出したのちに戻すのが大変でした。

で、適当に戻しては収納が荒れていくことを繰り返したのち、自然と「収納は余裕を持つ」をやり始めた。

(普段目にしない収納の中はまだ突っ込み放題)

余裕を持って収納するには、何でもかんでも取っておくことは不可能だということも学びつつある。

また、小学校3年生の今、お気に入りを何でも飾りたがるブームが来ています。

何でも飾るとホコリが溜まって掃除が大変&一番のお気に入りがその他の「なんとなく飾ったもの」に埋もれて目立たない。

内心はそんなに飾ってどうすんだだけど、飾りたいんだからしょうがないですよね。

親が出来るのは、環境を整えてその年齢に即した言葉で伝えつつも、実際に経験を積ませることだけなんでしょうね。

大人なら、「こんなに服は要らないはず」「すぐ引っ越せるくらいものを減らしたい」「飾りすぎるとメインが目立たない」等々を考えて行動に移せる。

行動に移すというのは、物の管理に困ったり安物買いの銭失いを繰り返したり、失敗しては試行錯誤を繰り返した経験に基づいた上で成り立つのではないでしょうか。

まだ「自分の好きの軸」が定まっていない子どもが自分の「軸」を見つけるまで

こういうのが好き!というのはあるんだけど、大人のように「本当にお気に入りの物」というのがしっかり定まっていない。

もちろん小さい頃からぶれずに好きを貫く子もいるけれど、我が家に限ってはブームが短く好奇心のままに手を出している感じです。

私たちだってたくさん失敗して物の量を管理できるようになったのだから、子供もたくさんのお気に入りやまだ捨てたくないと感じる物に囲まれていてもいいのです。

大人は大変ですけどね。
散らかるから。
大量の物を見ながら、子供と一緒に考えつつだから……。

「捨てたくない!」の経験の先に、自分に本当に必要な物・自分が本当に好きな物を見つける日がいつか来たらいいなと思います。

コメント