愛用している保温鍋アイリスオーヤマのおまかせさんの内鍋が焦げてしまいました。
ちなみにこの鍋の素材はクロム18%のステンレス鋼。
調べてみたら重曹できれいになるとのこと。
出来る範囲で地球にやさしい人間でありたいと思っているし、ちょうど家に重曹もあるし、やってみよう。

加熱する方法では1回で焦げがすっきりキレイ!とはいかなかった
重曹の袋の裏に焦げ付きに対する対処が書いてあったので、その通りにやってみた。


水200mlに対し大さじ1の重曹を入れて沸騰させるだけみたい。
水600ml入れたので、大さじ3入れました。

重曹によっては水1リットルに大さじ1という商品や、沸騰後一晩おいておく等やり方のバリエーションがあるようです。
我が家で使っているのはミヨシの暮らしの重曹↓
かき混ぜても溶けずに底に沈む。
沸騰させたのち、冷めるまで放置します(2時間ほど)。
その後柔らかいスポンジでこするんだけど……
一回ではあまりキレイになりませんでした↓

若干キレイにはなったかな?
もう一度同じことを繰り返してみようと思う。
水と重曹入れて沸騰させ、2時間冷ます。
二度目ではここまで復活するも、まだ焦げ付いています↓

ダメ押しでもう一度やってみる。
三度目の正直で「まぁこんなもんか」というくらいまで復活。

ビックリするほどきれいにとは行きませんね~。
結局めんどくさくなって、ペースト状にしてクレンザー的な感じに擦り洗いすることでピカピカになりました。
沸かした意味あんまなかった。


思ったより手がぬるぬるするので注意すべし
重曹は弱アルカリ性のため、お肌と反応してぬるぬるしてくる。
お肌にはダメージです。
「洗うくらいなら大丈夫かな」と思ったら若干敏感肌の私は手がピリピリしてきてしまったので、手袋推奨です。
ちなみにアルミのお鍋はアルカリ性NGですのでやめましょう(黒ずんでしまう)。
巷で言われている重曹の化学に関する勘違い
重曹は化学的にどうなのだろうと調べてみたら、こちらの記事がとても分かりやすかった(外部サイトに飛びます)↓
「油や酸、タンパク汚れを中和する洗剤」と当たり前に信じていた情報も、重曹の塩基性(アルカリ性)の低さではほぼ無理だと初めて知りました。
手をぬるつかせる程度の威力ということ。
そもそも食品によって焦げの酸度は違う。
なのに重曹の汚れ取り作用について「中和します!鹸化します!」と説明されることが多いし、私もそう思ってた。
そもそも重曹パッケージの裏を見たらちゃんと「研磨効果での洗浄作用」ってちゃんと書いてあった(笑)!
重曹(炭酸水素ナトリウム)+水+熱→水+二酸化炭素+炭酸ナトリウムであり、この炭酸ナトリウムにしっかりとした洗浄作用があるという情報が広まっているっぽい。
酸度の高い汚れの中和目的なら、重曹を熱と反応させてわざわざ炭酸ナトリウムに化学変化させるより、炭酸ナトリウム単体で重曹より安く手に入るそうです。
台所と化学のつながりって面白いですね。
ピカピカの鍋で保温調理が捗るぞ!
何はともあれ、少し科学的な知識が付いたとともに鍋もキレイになりました。
これからもこの鍋で色んな料理を作っていきます。



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