娘のアプちゃん(3歳)は風が強い日は風に乗って飛んでいけると思ってる。
自由な発想は大切にしたいですが、3歳って「風が強いから傘持って二階から飛び降りてみた。飛べると思って」とか普通にやりそうで怖い。
ありがたいことに最近「なんで?」攻撃があふれ出す好奇心旺盛な年ごろです。
台風の風の怖さを教えようと思ってたところ、天気予報の雲の渦を見てアプちゃんから台風の話を振ってきた。
「なんであんなぐるぐるの雲が出来るの?」と。
幼児の「何で」はhowではない
大人はつい幼児の「なんで」にその根拠や原因を答えようとしてしまう。
どれだけ説明しても納得せずに何度も「なんで?なんで?」と同じことを聞いてくるとき、子供は「目的」を尋ねています。
「仕組み」が知りたいんでなくて、自分の世界にそれがどうかかわっているのかを確認したいんだろうなと感じる。
「なんで雨は降るの」は、雨が降る理屈ではなくその目的を答えると納得してくれる。
「あなたの飲む水がなくならないようにだよ」と。
「長靴がはけるようにだよ」
「カエルさんが喜ぶからだよ」
何でもいいんだけど、目的を答える方が納得してくれる率が高いです。
もし「なんで?」にちゃんと応えているのに子供が納得してくれない時は、ただ目的が知りたいだけなのかもしれません。
我が家では仕組みを知りたいときは「どうやって」と聞いてくるので、答えたり一緒に調べたりしています。
youtubeは「どうやって」を見せるためにありがたすぎる教材です。
図書館で調べたりもするけど、youtubeの食いつきはやっぱり違う。
(動画はいろんな質のがあるから選ばないとな面はあるけど)
子供にとって台風の雲が渦巻く目的とは
「なんであんな雲が出来るの?」と言う質問。
きっと「海水温が……」「気圧が……」なんて言っても納得しないでしょう。
目的を知りたいんだから。
また目的を説明するにしても「あの雲が通ると台風が来ると海水がかき混ぜられて海水温が下がる」なんて答えも期待していないはず。
もっと暮らしに密接するような答えを探した結果、「風と雨でアプちゃんがお怪我をしないためだよ」との説明に至った。
- 台風とは車も飛んでいくお化けレベルの風であること
- もしアプちゃんがふき飛ばされてしまったら二度とママと会えないこと
- 台風の風の中には危ない物(ガラス等)が混じっていること
- 洪水が起きるほどの雨を連れてくること
台風について以上を軽く説明し、その「台風」がやってくる目印に渦を巻いた雲ができる。
雲が全くなかったら、いつ台風が来るか分からないから風で飛ばされてしまうでしょ?
目印があるから事前に家にこもったりいざと言う時の準備したりしてお怪我しないように出来るんだよ。
そんな感じの説明で納得してくれました。
(ちなみに去年の台風のことはすでに記憶には残ってないらしい。)
厳密に科学的にいえばその説明はずれているでしょう。
でも雲が渦を巻く仕組みだとか気圧の概念だとか、そういうのは後付けていいかなと思っています。
「子供自身にどう関係するか」と言う意味で「なんで?」をとらえると、どんどん興味の幅が広がっているのを感じます。
「なんで?」を利用していろんなことを教えられる時期
例に挙げた台風のように、子供の「なんで」をきっかけに色々教えていける時期。
興味の幅を広げるような返答が出来たらいいなと日々試行錯誤です。
この世に起きる様々な現象は自分にも関係していて繋がっているという感覚を育てていけるのが子供の「なんで?」だと思う。
4歳前後の子供は脳の認知機能が一気に発達して、自分と母親は違う人間だと分かるようになるし子供の中で世界がどんどん広がっていく。
だからこの時期子供の「なんで」を大切にしていきたい。
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