「母子家庭」であることを隠しているわけではありません。
でも自分からは積極的に言わないようにしています。
「世間の目」的なものがちょっと怖いからです。
母子家庭の知り合いがほしい
アプちゃんの入園式の時、周りはみんな父母そろって参加していました。
母親だけの家庭はうちだけ。
もしかしたら、園に片親家庭は少ないのかもしれません。
そもそも今の暮らしで自分以外で母子家庭と知り合ったことが一度もない。
このご時世、同じ保育園に片親家庭はいても珍しくはないでしょう。
「うちは母子家庭で」と自分から積極的に言っていけば、誰か「実はうちも」と声をかけてくれるのではと思ったりもする。
でも実際は、変に気を遣われたり邪推されたりが怖くて言えません。
何か起きた時に「あそこは母子家庭だから」という枕詞を付けられたくない。
今は朗らかに話してくれる保護者さんたちが「母子家庭」と知ったとたんによそよそしくなるんじゃないか。
自意識過剰だけど、そう考えては「出来るだけばれないように」と思ってしまう。
他の母子家庭(もしくは父子家庭)の親御さんと話してみたい。
でもみんな「うち片親ですよ!」なんて声を大にして言うわけがないよね。
当然だけど、見た目だけでは両親そろっているかなんてわからない。
アニメ「かくしごと」に出てくる父子家庭の小学生「ひめちゃん」が、お母さんがいない寂しさをふんわり隠す描写に未来のアプちゃんを見て心が苦しくなる。
母子家庭は恥ずかしいことなのか
おそらく周囲は「ここの家に両親がそろっているか」なんてあまり気にしていない。
一番気にしているのは自分であって、それは心のどこかにいつも「離婚した」という負い目・子供に対する負い目があるからです。
母子家庭であろうが父子家庭であろうが恥ずかしいことではないはず。
でもどうしても気にしてしまう。
ある保護者さんと話している時に話の流れで我が家は母子家庭であると伝えることがありました。
(「旦那さんは子供が○○の時どんな感じ?」と聞かれた返しで)
相手に気を遣わせることが分かっているからあまり言いたくはないけれど、嘘をついて「さも夫がいるように振る舞う」のは違うよね。
反応は「一人だと大変じゃない?」と言った感じ。
やっぱり片親は大変なイメージなのでしょう。
当事者としては結婚していた頃・調停離婚が成立するまでの方がダントツで大変だったので、今なんてあの頃に比べたら比較にならないほど心理的に楽で、毎日が幸せの連続。
けれど、私も離婚を経験するまでは同じ反応をしていたと思う。
話の流れとは言え「母子家庭なんだ」と伝えるのは思ったよりも緊張するものでした。
ちなみに入園前の保育園での個別面談の時に両親そろった家庭という前提でお話が続いたとき、「うち母子家庭なんですよ」と言った時の先生の受け流し方がプロでした。
「そうなんですね、そしたらこの書類はなしで大丈夫ですよ~!」
みたいな明るい感じ。
なにも嫌な気分にならなかった。
さすがの対応で、私も見習いたいと思った。
相手に事情があるときは明るく流そうと思う
今後なにか事情のある方からそういう話題が出た時は、普通に「そうなんですね」と流そうと決めました。
自分の離婚によって、「触れたらいけないことに触れてしまった……どうしよう」
という態度を取られることが一番傷つくことを経験したからです。
誰だって生きていれば何かしらの葛藤や事情がある。
それを全て隠してはいけないし、毎回自分に都合の良い対応・態度をしてもらえるわけではない。
これから先母子家庭として生きていくわけだし、いろんな反応にも慣れていかないとなと思っています。
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