1年前、調停離婚をしました。
記憶が薄れる前に離婚調停について書いておこうと思います。
離婚調停なんて初めての経験。
周りに経験したことがある人もいなかった。
離婚調停の1回目は緊張しまくりで、言いたいことの半分も言えなかったです。
同じように離婚調停が不安で仕方ない誰かの役に立てたらなと思います。
調停期日に家庭裁判所へ
調停を立てるための申し立て準備は弁護士さんにすべてお任せしたおかげで、心理的にかなり楽に過ごせました。
元夫の不倫・女性関係・モラハラが離婚動機だったので、いっときだけでも解放されてかなり嬉しかった。

調停期日は決まり次第弁護士さんが教えてくれます。
期日が近づいてくるとマイナスなことばかり考えてしまう。
期日当日に家庭裁判所へ。
家庭裁判所の事務所で受付をしました。
「○時の調停にきた○○です」みたいな感じ。
待合室を教えてもらえるのでそこに入り、少し後に来てくれた弁護士さんと合流。
裁判所へ行くよう決められている時間は相手と数十分ズラして設定してくれているようです。
また、待合室も相手とは違う部屋。
そこから交互に調停室に呼ばれ、調停員を介して話し合っていくことになります。
終わるまで相手に会わないように配慮されているので安心です。
……が、調停が終わって帰る時は外で会ってしまう可能性があるので緊張。
私の時は裁判所の職員さん・弁護士さんが配慮してくれて、私を先に裁判所の外へ出させてくれたりしてくれました。
「子供がいるのに勝手に離婚する」という後ろめたさから冷たい対応をされると思い込んでいたので、暖かさが身に沁みました。
離婚調停での話し合い内容
主に争った(話し合った)内容は「当時2歳の娘の親権」です。
その他には慰謝料・養育費など。
30分交代くらいで交互に調停室に呼ばれて話し合いをします。
第1回は元夫の主張が思ったよりも長くて、お互い1回ずつの主張タイム+次回の日程決めで終わりました。
調停時の態度について
当時、不安すぎてネットで調停に挑む心得を調べまくっていました。
そこで目にした「調停員さんにいい印象を抱いてもらってこっちの味方になってもらう」という投稿。
「見すぼらい恰好をして、涙の一つでも見せましょう」というもの。
そんなことしない方がいいです。
毅然と、自分の意見を冷静に調停員さんに伝えた方がよっぽど好印象です。
(真剣に訴えるうちに涙が自然に出てきてしまったのならいいと思う)
私はそのどちらも出来ず、緊張しすぎてどっちつかずな態度だった。
「自分の意見を主張したら印象が悪いかもしれない」と思うと、第1回の調停では思っていることが何も言えなかった。
弁護士さんが話を整理してくれて本当に助かりました。
(第2回からは少し慣れて言えるようになった)
当初、調停員さんは元夫の話を聞いて「本当にこの人が不倫やモラハラしてたの?あなた(←私)話盛ってない?」という印象を抱いたようでした(調停員さんの話ぶり的に)。
元夫は外での印象がとてもいい人なので、心配していた通りだった。
弁護士さんは「大丈夫、心配いらないよ」と励ましてくれたけれど心配だった。
ですが調停が進むうち、「あなたの配偶者の主張はなんだかおかしいね、説得してみるね」と。
第一印象だけでは調停の結果は決まりません。
でも印象がいいに越したことはないので悩むところ。
変な小細工なしに、自分の主張を伝えるのがいいと個人的には思います。
調停員さんはとても論理的
男女一人ずつの調停員さん。
最初に自己紹介してくれましたが、緊張しすぎて名前を覚えられませんでした。
最後の調停まで同じメンバーで調停が進んでいきます。
調停員さんも弁護士さんも、お互いが納得のいく形で早く終わらせることを目指しているように感じました。
親身に聞いてくれるというより、事実関係を整理して、第三者から見ておかしいと思う観点から双方を説得するという形。
個室で机を挟んで向き合っての話合いです。
私の場合、調停を担当してくれた調停員さんは論理的な方々でした。
調停での服装
「スーツの方がいいのかな」と迷ったけど、普通の綺麗めな服装でいきました。
黒ズボン×オフィスカジュアルみたいな半袖で。
当時は全然化粧をしていなかったので、ほぼスッピンみたいなものでした。
(肌と眉毛くらい。)
弁護士さんはスーツでしたが、調停員の方も同じような感じのラフな綺麗めな格好でした。
男性調停員の方もスーツじゃなかった。
調停の待合室では同じく調停に来た別の人も待機しているのだけど、その人たちもカジュアルな綺麗め。
さすがにヨレヨレTシャツはあまり着ていく人は少数派だと思われます。
地域差もあると思うので、服装に関しては弁護士さんに確認するのが一番かなと思います。
第2回以降と調停の結果
1回目の調停が終了。
「調停ってこんな感じなのか」と少しほっとしました。
その後弁護士さんと少し話、友人と会って話を聞いてもらってから帰宅。
その後も期日ごとに家庭裁判所へ行き、数カ月に渡って同様に調停員さんをはさんで話し合いを進めていきました。
結果として
- 親権は母親(私)
- 面会を行うこと
などが決まりました。
面会は向こうから言い出さないからこちらから言い出して形になった。
(なぜ面会のことをこちらから言わないといけないのかと悲しくなりました。)
こちらの妥協できる点(この場合慰謝料)を明確にしておくと、譲る点・譲れない点がはっきりして話がまとまりやすいです。
私は絶対譲れなかった「親権」「それに伴う娘の権利(養育費・面会)」以外はすべて妥協しました。
裁判へ行けばもらえたであろう不倫の慰謝料も強く主張しなかった。
どちらにしろ相手が「払う」と言うタイプではないため、無駄に時間だけが過ぎていくのが想像できたから。
その分早く新生活のスタートを切れて良かったなと思っています。
離婚調停成立後の暮らし
楽しく娘と暮らしています。
もう怒鳴れる心配もご機嫌を伺う必要もありません。
娘のために自分の判断でお金を使ってあげられます。
娘の趣味を優先出来るし、自分を低くみられることに耐える必要もない。
夫の不倫を周囲に隠してニコニコしなければならない必要もない。
「自分で決められる」という幸せをかみしめています。
あのとき、調停離婚を頑張って良かったです。
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