我が家の保育園大好きガール・アプちゃんの歯磨き粉を、ブドウ味&イチゴ味からキシリトール味に変えました。
今まで使ってたのと同シリーズのピジョンの歯磨き粉↓
フルーツ系の味だと甘くて美味しすぎて、歯ブラシにつけた歯磨き粉をペロペロするようになってしまったからです(笑)
キシリトールは物足りなくて歯磨き拒否し出したりするかも……と思いつつ使ってみたら案外好感触。
むしろ甘い果物味よりほんのり甘いキシリトールの方が受けたみたい。
ちなみに子供用のキシリトールなのでスーッとした清涼感はほぼなしで、ほんのり甘いだけ。
他の味のシリーズと同様、無色透明のジェル。
今まではすぐ「よだれの味がする~!」と騒いでは自分で磨く時間は短かったのに、今では自分からちゃんと磨くようになってくれました。
よっぽどキシリトールが気に入ったのでしょう。
しかも、奥歯を磨く練習を自主的に始めたくらいの気に入りよう。
そんなアプちゃんがこんなことを聞いていきた。
「キシリトールってなに?」
「フルーツなの?」
(ほかの歯磨き粉の味がブドウ・イチゴだから)
そういえばキシリトールってなんだろう?
あんまりよく知らなかったのでアプちゃんと一緒に調べてみました。
キシリトールとは天然の甘味料
さっそくウィキで調べてみると……↓
ウィキペディアより
キシリトール は化学式 C₅H₁₂O₅ で表される、キシロースから合成される糖アルコールの一種。メソ化合物である。天然の代用甘味料として知られ、最初はカバノキから発見されギリシア語 Ξυλονから命名された。北欧諸国で多用されている。旧厚生省は天然にも存在する添加物に分類している。 冷涼感があり、後味の切れが早い。
分かるような分からないような。
3歳児のアプちゃんはこの説明では確実に分からないだろうな。
キシリトールは数ある甘味料のうちの一つ
自然界には様々な甘み成分や甘味成分の元が存在しています。
そのひとつが「キシラン」=甘味成分の元。
キシランは「キシロース」が結合したもので、地上の幅広い植物が持っている。
(なぜならキシランは植物の細胞壁に存在している「ヘミセルロース」の主成分だから)。
そのキシランを取り出す
↓
分解してキシロースにする
↓
キシロースは水素を添加すると安定するので水素を添加
↓
キシリトールという甘味料になる
という流れ。
「水素を添加することで安定して使えるようにした甘味料」のことを「糖アルコール」というらしい。
よくお菓子の成分表示に書いてある「還元水あめ」も糖アルコール。
30年以上生きててキシリトールの作り方を初めて知りました(忘れただけで高校で習ってたかもしれないけど)。
キシリトールは虫歯の原因にならない
キシリトールは虫歯を起こす力のない「非う蝕誘発性」という性質を持っています。
(う蝕=虫歯のこと。)
虫歯を起こす「ミュータンス菌」の働きを抑えてくれる(減少させる)から。
他の糖アルコール(還元水あめ、ソルビトール、マルチトールなど)も同様。
虫歯にならない糖です。
ただ、当たり前だけどキシリトールが使われているお菓子なら絶対に虫歯にならない訳ではありません。
だってキシリトール単体で食べているわけではないから。
(たいていのお菓子はキシリトールの他に虫歯になりやすい成分が入ってるはず。)
キシリトール単体で舐めてたら虫歯にはならないのかもしれない。
でもキシリトール入り食品を食べ過ぎると下痢をするので注意しよう。
やっぱりキシリトールの歯への効果が活きるのは歯磨き粉orガムなんだなと思います。
キシリトールは砂糖と同程度の甘さ
虫歯の原因にならないのに砂糖と同程度の甘さってすごくない?
お菓子に使われているキシリトールは、虫歯予防と言うより砂糖を減らして甘さを出すために使っているのでしょうね。
子供にこんな感じで説明したよ
「キシランが~」「水素添加して~」とか言ってもまずワケわからないと思って簡単に説明しました。
植物にはどれもキシリトール(甘い味)になる元が入ってるよ
人参にもホウレンソウにもいちごにも入ってるよ!
その元を取り出して、工場で魔法をかけたのが「キシリトール」っていうんだってさ
キシリトールはお砂糖の代わりにお菓子とか歯磨き粉に使えるんだよ
そしたら納得しつつも「甘さの元の名前はなに?」ときたので「キシラン」だと教えました。
それからは食事のたびに「これにもキシラン!」「これもキシランが入ってる!!」と楽しそうにお野菜を食べています。
「工場でかけている魔法」が「化学」であるといつか知るのでしょうね。
キシリトールについて調べてあげてよかったです。
ハチミツや砂糖以外にもたくさん甘い味の元があると知れて嬉しそうだし。
私も一つ賢くなったし。
「食べたものが体の中で小さくバラバラになって、栄養が体に吸い込まれる」という話をしたことがあり、食べ物は小さい栄養素がたくさん詰まった塊というイメージが持ちやすかった模様。
子供の疑問を大事にしたい
私も知らないようなことを聞いてくれるので、そのつど一緒に調べては分かりやすいだろう言葉で伝えています。
「分からないこと」を知るって大人でもワクワクするから、子供はなおさら。
アプちゃんの疑問を大事にしていきたい。
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