調停離婚が成立して数カ月が経ちました。
今となっては、当時のことが夢だったかのような心境。
とても苦しく辛かったはずなのに、きっかけさえなければ忘れて過ごしている。
出来る限り当時を思い出す物を自分から遠ざけて、とにかく前へ進もうとしてきたおかげじゃないかと思う。
一度だけうっかり当時の日記帳を読んだら、動悸もするし精神的に落ち込んでしまった。
しばらくは絶対に読まないようにしよう……。
日記を読んで感じたのは「こんなひどいこと言われてよく耐えてたな」ということ。
またあの日々に戻ったら抜け出せる自信はない。
もう元夫の不倫を許さなければならない苦しみも、下に見られるのが当たり前の暮らしも、「次はいつ機嫌を損ねるか」と様子をうかがう必要もない。
娘のアプちゃんと毎日笑ってのびのび暮らせる。
だからもう「かわいそうな不倫されていた妻」を卒業したいと思う。
とことん娘と成長しながらお互いが幸せになってこう。
それが復讐……というより、あの苦しんだ日々へのリベンジになると思うからです。
「不倫された」は自尊心をずたずたにする
正直、元夫の女性関係を知ってからは「相手の女性も元夫も不幸になればいい」と願っていたこともあった。
婚約期間から妊娠中もずっと続いていた不倫やその他のこと。
「ばれるわけない」と軽く思われていた。
不倫も女性関係も暴言も、マイナスなことは全て「お前のせい」だったこと。
もう思い出したくないくらい、離婚前の日々は自尊心ズタズタだった。
ただでさえ低い自己肯定感がさらに底の底。
なにか外で褒められることがあったとしても「でも私は不倫されたくらいつまらない人間だから」と思ってしまう。
きっと今もそんな苦しみの中にいる人がいる。
そんな苦しみを味わう人が一人もいなくなるといい。
復讐心よりももっと私を前に進ませてくれたもの
まだ当時赤ちゃんだった娘を必死に育てている中で気付いたことがたくさんある。
だからこそ悩んだ末に離婚を選択できた。
前に進むエネルギーは、恨みなんかよりも「子供と二人で新しい未来を生きたい」という強い希望からくるものでした。
神経をすり減らす調停離婚が終わって落ち着いてくるにつれて、嘘みたいに幸せな日々です。
あの時頑張って本当に良かった。
相手が不幸になるよりどんな報復より、私たちが幸せでいることが一番なんじゃないかと思う。
好きなことを楽しんで、たくさん心から笑って、自分の感情を大切にする。
そうやって生きていれば当時のことがどんどん薄れてくると思うし、実際そうなっている。
離婚が成立してしばらくは、精神的にまだまだ「不倫された妻」でした。
元夫の乗っていたのと同じ車種・色の車が通るたびにに不安になり、面会交流のたびに自分でも分かるくらいに精神的に不安定になっていた。
いまでも若干その節が残ってる。
でももうそれは脱却したい。
もう「可哀そうな不倫された妻」なんかじゃない。
自分を苦しめる存在に執着する必要はない
不倫をする人はそれに手を出した時点で、ほっといてもすでに不幸に足をつっこんでいると思う。
不倫が美しいのなんて物語の中だけ。
それが分からない人を恨むだけエネルギーの無駄です。
相手に執着し続けたら辛いだけなんです。
そんなドロドロの渦に自ら巻き込まれる必要なんてない。
私は当時、誰にも言えなかったからノートに自分の気持ちを毎日気の済むまで書いていました。
不倫を知った後の気持ちが比較的安定してきたのは3カ月後くらいです。
それからは離婚を決意するまでの長い間に「どんな状態が自分・娘にとっての幸せなのか」を考え続けました。
復讐しても何も変わらない
調停離婚をしましたが、元夫から慰謝料はもらいませんでした。
不倫相手にも慰謝料の請求はしなかった。
よく第三者は「不倫されたら慰謝料をたくさん取る権利がある」「そのお金でやり直したらいい」という。
けれど、そこまでいくのに使う労力と心理的な消耗を考えたら、受け取っている人はごくわずかなんじゃないかと思う。
おそらく慰謝料を請求して裁判までいけば手にできた可能性は高いです。
苦しんだ分慰謝料を取ってやりたいと考えたことも何度もある。
ただ、そこまでいって後に残るものはお金だけで、精神的にはズタボロになってたと思うのです。
長い時間をかけて、いつまでも元夫のことが頭から離れない日々を送ることを考えたら、その選択肢はありませんでした。
きっと今でもまだ離婚は成立で来てなかったんじゃないかな。
(そもそも慰謝料を渋ることなく払うような人は不倫なんてそうしないんじゃないでしょうか。)
どうしたら相手が不幸になるかを考えるより、どうしたら自分が心から笑って暮らせるかを考えた方がいい。
このブログで離婚について書いているのも、復讐したいからじゃない。
元夫に見下されて不倫されて自尊心を砕かれた苦しかった日々があったとしても、行動すれば抜け出せると誰かに届けたいと思うからです。
必ず状況を変える方法があるのだと当時の自分に届けたいからです。
復讐としてではなく、娘とともに幸せになるための選択として離婚を選んだ。
色んな感情の波を経験したし、いろんなことを考えた。
そのうえで、不倫した配偶者に左右されることなく幸せだと感じる瞬間が増えること。
それが最も合理的で前へ進める「リベンジ」の方法なんだと思う。
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