娘は保育園に行き始めるまで恐ろしく食事に時間がかかるタイプでした。
理由は「よく食事中にぼーっとしてフリーズするから」。
本人に聞いてみると、そういうフリーズ時は脳内でなにかイメージが広がっていっているそうです。
保育園に行き始めてお友達と一緒にご飯を食べるという初めての体験をして以降、この悩みは嘘みたいに簡単に解決。
ただ、子供によっては「頑張っているのに食べれない」という場合があると思う。
(幸いアプちゃんは本人のやる気スイッチや癖等の問題だったようですが。)
私自身がそうで、子供時代は頑張っているのに食事にものすごい時間がかかっていました。
なぜなら歯並びが悪すぎて大きいおかずがぜんぜん噛み切れなかったから!
そしてそのことに誰も気づいてもらえず、子供ながらに憂鬱な食事タイム。
歯並びの良い人にはおそらく理解してもらえないであろう、「歯並びが悪いといかにご飯が食べられないか」を語ります。
「噛めない」が歯並びのせいとは子供は気づけない
乳歯時代から歯並びが悪かったんだけど、それが食事時間に影響してると築いたのは中学生くらい。
それまでは頑張って噛んでも噛んでも噛み切れなくて食事時間が苦痛でした。
歯がかみ合っていないから上手く機能していなかったのが原因。
イカが出された日なんて最悪で、全然噛み切れないのに周りはみんな普通に食べてて「これはどうやってみんな噛んでるの?」とずーっと疑問でした。
想像してみてください。
噛んでも噛んでも、ゴムを噛んでいるように小さくなっていかないイカ。
「前歯で噛み切るだけ」と言われるけど、そもそも前歯なんてかみ合ってないんだから噛み切りたくても噛み切れない。
一番奥の奥歯だけはかみ合ってたからまだ幸い。
離乳食みたいなのは余裕で食べれたから雑炊とかは大好きでした。
食べ方の技を編み出し、変な癖がつく
ちなみに、歯医者さんや学校の歯科検診で指摘されたこともありません(今の学校は歯科検診で歯並びの悪さも指摘してもらえるみたいですね)。
相当な歯並びだったので、今自分が子供だったなら早めに指摘してもらえた気がします。
「早く食べて!」と家でも学校でも怒られて、いつしか噛み切れない固めの物(お肉等)は丸呑みする癖が付きました。
丸呑みしないと時間内に食べ終わらないから。
もしくは、草食動物のように唯一噛みあっていた部分ですりつぶして食べる(笑)
入れ歯のおばあさんが草食動物みたいに口を動かして食べるのも噛み切れないからなのでしょうか?
固めの物は丸呑みだからか、しょっちゅうお腹が痛くなっていた。
当時、噛めないから栄養が上手く吸収できてなかったんじゃないか……という。
どう考えても内蔵に悪かったでしょう。
中学で同じく歯並びが悪くて歯列矯正をしている友人に「そんだけ歯並び悪ければそりゃ頑張っても噛めないよ」と言われてやっと気が付いた。
自分が相当歯並びが悪いという事に。
「早く食べなさい」と言葉だけは解決しない
私の両親は歯並びがとてもいいので、きっと「噛めない」というのが想像できなかったんだと思う。
家族で私だけ歯並びが悪かったから、「ご飯が噛める」なんて当たり前すぎて気付いてもらえなかったのでしょう。
「ご飯をダラダラ食べている」
「さぼっている」
そんな感じできつく言われるだけだったのが嫌だった。
「丸呑みしてでも時間に間に合わせようと食べているのにこれ以上どうしたらいいんだろう」と。
(明らかに歯並びが原因と分かってからは言われなくなりました。)
親になった今では、子供がいつまでも食べ終わらないと次のことが出来なくてイライラしてしまう気持ちは分かるようになった。
が、早く食べ終われないことを感情的に怒られることの嫌な気持ちも知っているので、食事に関してはあまりアプちゃんにきつく言わないようにしている。
噛み切れない地獄VS歯列矯正の痛み地獄
大人になって歯列矯正を完了してからはご飯をちゃんと噛めるように。
「みんなこんな感じに楽に食べてたんだ!」と衝撃でした。
ただね……歯列矯正で歯を動していくの超痛いんです。
歯が常に浮いているようで、何もしなくても痛いのに加え物を噛むたび激痛。
そりゃそうだ、歯の位置を強制的に動かすんだから。
噛めなくて丸呑みは確かに辛かったが、日々歯が痛いのもきつかった。
歯に固定した装置でジワジワ少しずつ日数をかけて動かしていきます。
その葉が動ききると痛みはなくなります。
それからまた装置を調整して歯を動かして激痛の日々というのを何年もの間繰り返しました。
当時私の周りには矯正仲間が複数人いたため痛みの悩み&歯並びが良くなるという希望を語り合っていた。
歯列矯正をしたことは、後悔は一切なくて完了から数年経った今でも快適な食事ライフを送れています。
……が、「ゆり戻し」が起きていて、若干歯並びが一部ガタッとしてきました。
もともと歯の土台が狭いから、今のちょいガタぐらいが限界なのかな?
若いうちは矯正後にガタついてくる人は案外多いらしい。
でも子供時代の食べ物も食べにくい状態を思えば十分許容範囲なのですが。
歯医者さん曰く、「もう一度矯正するのもあり。もう成長は止まってるし今後年とともに歯も動きにくくなっていくから、今またやればそこまで戻ってこないのでは」ということでした。
一部分だけだから前の時みたいに長期間痛みと戦う必要はなし。
ただお金もかかるしちょっと検討中です。
歯並びは大事
見た目だけでなく、「噛める」ってほんと大事。
もしお子さんが歯並びに問題を抱えていたら、歯医者さんに連れて行ってあげて欲しい。
言わないだけで、実は噛みにくくて困っているかもしれない。
乳歯時代から歯列矯正してたら、大人の歯もまっすぐ生えてきて楽らしいと聞く。
念のため、アプちゃんが今後歯科矯正が必要になった時に賄える額は貯めておきたい。
願わくば、歯列矯正が保険適用になったら嬉しいのだけどね。
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